日本三大ネギというと福岡の万能ネギ、兵庫の岩津ネギ、そして今日紹介する群馬の下仁田ネギだといわれます。いや、こっちのネギの方が三大ネギに入るべきだ!って御意見もあろうかと思いますが....
ネギはザクッと分けると、長ネギや白ネギっていわれる白い部分を主に使う根深ネギと青ネギや万能ネギなど緑色の葉の部分を主に使う葉ネギに分類されます。関東や東日本では根深ネギ、関西や西日本では葉ネギが多く使われています。単に「ネギ」っていわれると関西人の僕は葉ネギを連想しますが、関東の方では当たり前に根深ネギを連想するそうです。地域による食文化の違いを感じてしまいますね。
下仁田ネギは群馬県の下仁田町という地名から由来する物でこの地域の名産品として古くから栽培されてきました。江戸時代、幕府に献上したことから殿様ネギとも呼ばれています。この美味しさの秘密は下仁田ネギは他のネギに比べ、ネギ特有のタンパク質(ミューシン)と香辛料(硫化アリル)が3倍含まれていて、ビタミンB・Cも豊富ということなんです。焼いたり煮たり、火を通すと柔らかくなり、特有の風味と甘みが出ます。口の中でとろけるようなネギ特有の甘さに感動してしまいます。一番お気に入りの食べ方は串刺しにイカダ状にして、炭火焼にして塩味でいただくってやつでしょうか。素材の美味しさを最大限に味わうことができて、香ばしさとネギの甘さ、アクセントになる塩味のバランスが絶妙です。