いきなりタイトルがビッグなんですが、ちょっと感じることがあったもので。タイトル負けしたらゴメンネ。
昨日と今日は青森に出張に行ってきました。青森での二日間お世話になりました、あすなろ青果の皆さん、JA全農あおもりの皆さん、本当にありがとうございました。往復の機内とホテルで田坂広志著の「目に見えない資本主義」を読んでました。その中でかかれてあった内容が今回感じた事と見事にマッチしました。
この写真は弘前でさくらんぼの生産をされている相馬さんの圃場を訪問したときのワンショットです。丁度さくらんぼの花が満開のタイミングでお邪魔したので、広大なさくらんぼハウスの中は花盛りでした。
ものづくりをされていて思い入れがあるのは当たり前のことなんですが、その思い入れが形になって現れていたのが実にきれいに整備されたさくらんぼハウスの内部でした。仕事柄こうした圃場を見せて頂くことは多くありますが、いい青果物を作ろうという姿勢が間違いなく伝わってくるときがあります。それは具体的に見える作物そのものからではなく、むしろ目には見えないもの、生産者の方の語り口、オーラ、その場に流れる空気、僕自身も上手く説明できないんですが熱が伝わってくるんです。この相馬さんからもそんな何かが伝わってきました。
こんな目に見えない価値って見えない人には見えず、見える人には見える。今回僕が感じたことは5年前には感じられたのか、3年前は感じられたか、よくわからないけど何らかの成熟を経ておぼろげながらでも感じられたのかもしれません。でも精神の成長が止まってしまったら見えなくなってしまうかもしれません。「目に見えない資本主義」に書かれてたのは、人間の精神の成熟は見えない価値が見えるようになるということでした。
人間の精神の成熟がそうなら、企業経営の成熟って何なんだろう、そんなことを感じます。迷走し、見失いそうになりそうになることもありますが、企業としてのスピリットが成長を続けるためにも闘います。たとえ刺し違えてもね。
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