学校の第4Qも始まり40歳を過ぎてのスクールライフの1年目も第4コーナーにさしかかってきました。第4Qに履修した授業の一つのコーポレート・リストラクチャリングの授業が先週の土曜日にありました。コーポレート・リストラクチャリングというとそのネーミングからどうしても後ろ向きな印象を受けてしまいますが、企業の再構築、再編によって企業価値を向上させる手法として用いられたりその考え方は広範にわたるものなんです。
どんな授業かといいますと...
コース概略
本コースでは企業が適用する様々な企業再構築(再編)に関する財務手法を紹介する。その過程で、主に米国で起こった事例を議論する。再構築に関して、何故特定の財務上の取引手法が適用されるのか、トピック別に議論を進めていく。本コースのより具体的目的として掲げるのは、まず第1に企業再構築取引の分析に必要な財務上の枠組みを提供すること、第2に再構築への様々な異なったアプローチがあること比較しながら紹介する、そして第3に企業の再構築取引が企業あるいは社会へ及ぼす影響の査定する、即ち再構築に関する企業の意思決定に必要な経済展望の基礎を提供していくことである。税務、会計あるは法制度に関しては議論を単純化するため最小限度に抑える。
1990年代を通して“企業再構築“は既に企業にとって重要な取引として認識さるようになったが、更に本コースではそれが何故経営上の手法として近代的企業においてはますます重要になってきたか、そしてそれらが経営者ツールキットとして維持されていかなければならないかも議論していく。
Corporate Promotions and Reorganizations by Arthur S. Dewからの抜粋:
This book is a study in the financial policy of certain industrial corporations which at one time or another have found it necessary to undergo a reorganization of their capitalization. The student of medical science is often impressed with the light the study of the abnormal and irregular throws on the normal and natural processes of life; one may hope that an analysis of the pathological instances of industrial enterprise may be equally instructive regarding the normal functioning of a healthy and successful industrial corporation.
内容的にはかなりホットなもので、今のビジネスシーンで起こっている事例をどんどん取り上げ、掘り下げてディスカッションしていこうという授業です。ケースワークをするにも日本国内の事例があまりないためテキストもケースブックも全て英語という、とんでもない展開になってしまいました。次週はEskimo Pie Corporationの株式カーブアウト(子会社株式公開)の事例研究です。電子辞書を駆使しながらしっかりとケースブックを読破します。第4Qもなかなかハードなものになりそうです。