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食べ頃って？

　つい先日、お取引先の外食チェーンのある店舗のご担当の方から「メロンが固くて使えない！」と、お叱りを頂きました。メロンは入荷したときはカチカチ、でもカチカチのままでは食べられない。スーパーや小売店に出荷するときは固めを、そしてレストランなど即使用するお客様には食べ頃をお届けしなけりゃなりません。アボカドも同じなんですよ。

　写真のアボカドはもう今食べてもOKってアボカドです。ちなみに人によってはアボガドっていう人もいればアボカドっていう人もいます。正確にはアボカド（Avocado）です。先日、家内が近所のスーパーでアボカドサラダをしようとカチカチのアボカドを買ってきました。普通に冷蔵庫に入れていたので色づきはしても固さそのままです。追熟は常温しなければ上手くいきません。下の写真はまだまだ食べられないアボカド↓

作ろうとしていたアボカドサラダはテレビか何かで紹介していたのですが、アボカドをブツ切りして、レモン汁をタップリかけて、何でもいい安物のカニ缶とチャービル（仏名：セルフィーユ）をあえるだけ。物足りない人は塩胡椒とかエキストラバージンオリーブオイルでお好みで味の調整をしてください。チャービルはこれです↓

めっちゃ簡単なのになかなか美味しいです。アボカドの消費は近年爆発的に伸びてます。結構はまるんですよね。わさび醤油で美味しいしね。

マスタードサラダ

　ググってもヒットしない、奥深く探していくとあるのかもしれないけど、根性不足でそこまで到達しませんでした。アブラナ科のカラシナの属種っぽいなぁって思うんだけどね。比較的メジャーなマスタードグリーンとも外見的には全然違うしね。

　食味の点ではこれがかなりイケてます。外見的にはパンチのある形状じゃないけど、しっかりとした辛さがあってサラダになんか入れると、「これ、何なん？」って反応が出ると思います。ドレッシングなんかとの相性がマッチするとすごく強烈なヒット食材になりそうな気がします。マスタードグリーンほど葉に固さがないから口当たりなんかはマスタードサラダの法が上じゃないかな。

　このパッケージがなければ一体こいつの正体は何もんやねん？って思います。

オーストラリア産 芽キャベツ

　芽キャベツっていうのは冬の野菜。こんな時期に存在するのは気候が反対側のオーストラリア産だからなんです。ブログでそんなマニアな時期のものを紹介すんなよって？．．．

　野菜にも果物にも旬があるんですが、こんな７月のくそ暑い時期に芽キャベツなんて生産されてないよってそこで終わってしまえば、僕らの商売なんて存在価値ありません。エンドユーザー＝消費者の価値観が多様化して、夏場のくそ暑い時期における芽キャベツっていう確固たるニーズが生まれるなら血眼になって探すのが僕達の仕事です。

　芽キャベツは国内産なら静岡県が超強力寡占的大産地です。シチューには、ペコロスと並んでスタンダードな具材ですが、僕は串カツにして食べるのが好きです。それと芽キャベツが生産されてるのを見たことありますか？　ブドウみたいというか小さなキャベツが身を寄せ合ってる様子は少し鳥肌もんです。

赤茎 サラダほうれん草

　
　これは僕の会社で取り組んでる契約栽培のアイテムの一つなんですが、島根県の安来市で栽培していただいています。サラダほうれん草と普通のほうれん草の違いは文字通り生食が可能か不可かってお話しです。

　普通のほうれん草はアクがあってその主成分は蓚酸なんです。蓚酸は膀胱結石や腎臓結石の要因にもなるんですが、茹でると大丈夫なのでご安心下さい。で、サラダほうれん草は水耕栽培などによってアクがないように栽培されたものなんですよ。

　更にほうれん草には種の起源をたどると東洋種と西洋種に分類されて、今の時期に出回ってる夏作用のほうれん草は、基本的には葉に丸みのある西洋種なんです。秋から冬にかけてのほうれん草は基本的に葉に刻みのある東洋種です。食味的には西洋種はほんの少しドロ臭い風味があったりするんです。

　前置きが長かったけど、この赤茎サラダほうれん草は葉に刻みのある東洋種の血が勝ってるので食味がすごくいいんですよ。それと、鮮烈な茎の赤色が料理の色上がりを引き立ててくれます。
　
　今年は雨が少なく日照時間も長いので全体に野菜は安値傾向。こんな時期にいっぱい野菜を楽しんで、更に健康的な食生活を！と自分にも言い聞かせておきますよ。

マイスター授与式

　
　先日、ベジタブル＆フルーツマイスターの授与式がありました。僕はマイスターの講義と試験は東京で、そして授与式を大阪で受けました。授与式には僕を含め８名の方がいらっしゃいました。関西のOB会で面識のある方もいらっしゃって全く知らない方という事でもなかったけど、一緒に頑張ってきた仲間と一緒に東京で授与式をしてもらった方がよかったかなって思ってしまいました。
　
　マイスターの試験以降、何とも言えないモヤモヤ感があってテンションの上がらないまま、この日を迎えてしまい、こんなんやったらアカンやんって思いながら、よくよく考えてみると上がらないテンションの理由には、自分がテンション上げてへんからやんっていうことに気づきました。自分ができることは何か？　自分から突っ込まなくては何も得られない、指示待ちでは、事は何も進展しないんです。もう、ええオッサンなんですからね。ガツンと行かねば。

　マイスターの取得者も全国で１００人を超えたそうで、そんな意味ではもっとボリューム感のある動きもできるはず。もっとしっかり勉強しまっせー。ええ仕事やるよー。

セルバチコ

　
　ルッコラ（ロケットサラダ）の野生種、ワイルドルッコラと呼ばれたりもします。ルッコラは今では近所のスーパーでも店先に並んでるメジャーな野菜になったけど、それにつられてセルバチコも徐々にメジャーな存在になってきました。

　ルッコラでも水耕のものと土耕のものがあって、それぞれに見た目も味も随分違います。セルバチコは土耕のルッコラより更に強烈な風味、強いゴマの香り、辛みを持っています。見た目はルッコラとは少し違い葉に刻みがあったりして、やや水菜っぽくもあるかな。味、風味は全然違うけど。その風味の鮮烈さはダンデリオンの葉を思い出します。

　茎というか軸が少し筋っぽく固いので、筋の残らないところまでを食べるといいです。頑張ってパルマ産生ハムといきたいところですが、そんなに頑張らなくても、セルバチコは美味いです。パスタに打ち込んでも美味しいらしいです。

期間限定フレッシュ・ライチ

　期間限定のフレッシュライチです。ライチは中国の代表的な果実で茘枝（レイシ）と呼ばれることも多く、福建省から広東省の中国南部が原産地といわれています。

その魅惑的で気品ある芳香と味から「果実の女王」ともいわれていることは前にもご紹介しましたが、食用されている歴史も非常に古く、楊貴妃が好んだことも有名です。唐の玄宗皇帝に寵愛された伝説の美女、楊貴妃。玄宗は彼女のために数千里の道のりを８日８晩かけて騎馬でライチを運ばせたといわれています。

冷凍ものや缶詰は年間を通じて流通していますが、生果は６〜７月に福建省、広東省、台湾などから輸入されています。つまり、フレッシュ食べるなら、今しかないんです！　ちなみに弊社で取り扱ってるのは、４ｋｇで３２００円。単位がデカいとピンときませんよね。

万願寺トウガラシ

　
　弊社でも取り扱ってます、京野菜。初夏にかけてが一番美味しい、万願寺トウガラシ。写真のものは生産量が少ない赤。この赤はカプサンチンという成分で、辛み成分のカプサイシンとは名前は似てますけど別物です。
　
　カプサンチンは生活習慣病を予防する効果が期待されてたり、学習・記憶の維持にも効果があるんです。これって、只今勉強中のオッサン（←家主）には最適な野菜ですやん。
　
　僕が一番お薦めするのは単純に焼いてダシ醤油、かつお、（お好みでおろし生姜）、で食べるのが一番好きです。肉詰めとかも美味しいですが、まずはシシトウとの違いを、素材の美味しさを味わって欲しいですね。

　シシトウは通年出回ってるけど、旬は夏、万願寺トウガラシの一番美味しいのは（つまり食味的旬ってやつです）今の時期です。緑の万願寺トウガラシも食味的にはそんなに変わらないと思います。若干肉厚な果肉、ほんのりとした甘み、是非味わってください。

徳島県産アーティーチョーク

　僕達が普段取り扱っているアーティーチョークはほとんど輸入品でまかなっています。国内産はまだまだ生産量が少なく、小玉傾向が強く、可食部が少ないアーティーチョークには厳しい条件です。まだまだマイナーな品目で、消費自体もそんなに多くはありませんが、提案型の品目としてこれからも取り組み続けていこうと思っています。

　僕自身は茹でてドレッシングにディップして食べた経験しかないんですがとっても美味しい、この外見からは想像のできない上品な味わいでした。見たことはないんですがアーティーチョークの花はとても綺麗だそうですよ。

フィリピン産ハニーパイン

　今朝、弊社でフィリピン産ハニーパインの試食をやってました。ハニーパインは文字通りハニーのように甘いんですが、従来から広く流通しているゴールドパイントの違いは、甘すぎる故に口がしびれる様に感じるエグ味というかクセのようなものはほとんど感じませんでした。
　強烈な甘さというよりは、ちょっとマイルドな、でもかなりしっかりとした味わいのパインでした。

　野菜と果物の大きな違いは食味の要素の大きさですね。もちろん野菜も「美味しい野菜とは」ってよくいわれますが、果物は食味がダイレクトにその評価を左右してしまいます。そんな意味合いでも、僕達の取引先の皆様が胸を張って販売していただくためにも、こんな試食会は大切な機会だと考えています。