昨日、日本ベジタブル&フルーツマイスター協会の福井理事長を囲む座談会で日本の農業の現状の問題点を、生産者、JA、量販店のそれぞれの立場からお話を頂きました。生産現場では今の日本の農業の抱える問題点が浮き彫りになっていて、その解決には容易には乗り越えられないものがあることを実感しました。
僕自身の考え方は、日本の農業の現実は今のマーケットニーズが生み出した結果だからある部分仕方がないと思うし、こうあるべきだって話をもっていく事にも不自然さを感じてしまいます。ただ、マーケットの今の動きにはおかしな流れのようなものを感じてしまいます。
今の日本の農業は、得られるキャッシュフローは不安定極まりなく、将来的なビジョンもなく、競争論理も機能しづらく、とても閉塞的なものだと思うし、企業の経営という視点からすると、とっくに経営破たんしている状態だと思います。逆にこんな経営でやっていけてることに問題を感じてしまうのです。農業も一つの産業であって、もっと経営的視点をしっかりと持つことが大切だと思うんです。マーケットニーズからズレていくと益々苦境に陥っていかざるを得ないことになってしまいます。