スティックブロッコリーという名称はあまり一般的ではありません。よく耳にするのはサカタのタネのスティックセニョールでしょうね。スティックセニョールはブロッコリーと茎の美味しさでは定評のある中国野菜の芥藍を交配して作られたものです。かなり以前から取り組まれていますが当初はブロッコリーとアスパラの交配種だってデマが飛び交ってました。
山口県ではハナッコリーという名称でスティックブロッコリーが生産されていますが、このハナッコリーはブロッコリーと中国野菜の菜心を交配して作られたものです。どちらも茎の部分が本当に美味しくて、色上がりも濃いグリーンで美しくて視覚上でも充分に楽しめるものです。
通常のブロッコリーでも茎は食べられるのですが、捨てられてしまうことが多いようです。茎を食べるには筋ばった皮の部分をしっかりと剥かねばならず、面倒な割には可食部が少ないこともあるのかもしれません。スティックブロッコリーは元来、茎を食べようと生産されたものなので茎の方から順に茹でていくということさえ意識していただければOKだと思います。ブロッコリーは今からの時期が美味しくなります。見つけることがあれば是非チャレンジして欲しいですね。