以前、このブログでブロッコリーから虫が出てきたという消費者の方からのクレームについてお話ししましたが、今日はブロッコリーそのもののお話です。ブロッコリーはサラダ野菜の定番的な野菜、お弁当の色添えには欠かせない存在です。そのブロッコリーも国内で本格的に栽培されてから30年程しか経っていないという日本では比較的歴史の浅い野菜です。
僕自身が子どもの頃のことを思い出しても当時はカリフラワーの記憶はあっても、ブロッコリーを食べ始めたのは随分大きくなってからでした。日本に入ってきたのは明治時代からですが、当時は定着はしなかったようです。
年中店先に並ぶブロッコリーですが野菜の旬としては秋から冬にかけて、つまりこれからの時期が一番野菜本来の力を発揮する時期です。年中店先に並ぶようになったのも輸入品が増えたことによるもので、アメリカや中国などから輸入されています。
これから寒い時期になってくると霜が降りてきます。ブロッコリーは霜に当たったり、低温期には紫色になるんですが、あれはポリフェノールの一種であるアントシアンというもので、抗酸化作用、動脈硬化抑制作用、がん予防などに効果があるといわれます。茹でると緑色になってしまいます。僕は自分でブロッコリーを選ぶときは、こんな紫のものを探しますね。