VEGE-STYLE

eビジネスグループワーク

　eビジネス事例研究の授業でグループワークを行いました。授業内ミーティングの中での僕たち学生の中での発案に「この指とまれ」方式でグループ編成を行いました。僕たちのチームのテーマは「青果物のロングテール戦略」で、こんなマニアなテーマにもかかわらず７人もの方に参加していただき総勢８名でグループワークに取り組みました。この授業の指導教員はドリームゲートのチーフプロデューサーでもある吉田雅紀教授です。

　ロングテールとは以前この授業のことを記事にさせていただきましたのでご参照下されば何となくイメージはつかんでいただけると思います。主要１４品目以外の青果物をロングテール品目と定義して従来からあるビジネスモデルを分析し、いかにWeb2.0的にアプローチしていくかをここ数週間何度もミーティングを重ね、電子会議でのグループメンバーの発言も８０件を超えていました。１３分間という短い時間でのプレゼンテーションなので研究の骨組みの部分を中心に煮詰めていきました。

　僕自身はこのテーマの取組なのかでは唯一の業界人なのですが、参加していただいたメンバーの皆さんの分析力には驚かされるばかりでした。僕自身はファイナンスを専攻していることもあって、グループワークも久しく取り組む機会もありませんでしたが、その厳しさも楽しさも大いに味わうことができました。eビジネス野菜班の皆さん、どうもお疲れ様でした。最後のレポートも頑張りましょう。

ロングテール現象

　KGIBAのeビジネス事例研究の授業でアウトドア用品のナチュラムの中島社長お話を聞きました。そのお話の中にもロングテール現象のお話が出てきました。一般的には、ある特定の分野における売り上げは、上位の20%が全体の80%を占めるというパレートの法則に従っているとされていますが、ロングテール現象とは、ネット販売において、ほとんど売れないニッチ商品の販売額の合計が、ベストセラー商品の販売額合計を上回るようになる現象のことです。

　上の図を見ると、アメリカの書籍の実店舗のバーンズ&ノーブル（B&N)では店舗スペースの関係で１３万種類しか取り扱いができないんですが、アマゾンの場合はWebの中にあらゆる書籍の紹介ページさえつくれば扱い点数は無尽蔵に増やすことができて２３０万種類にも及ぶ書籍の扱いが可能となります。上の図の赤い部分を竜の頭、黄色い部分を竜の尻尾に例えると、従来は赤い竜の短い頭の部分、すなわちショートヘッドは飯の種で、黄色い竜の尻尾の部分、すなわちロングテールは死に筋商品といわれていました。eコマースではこのロングテールを延々と伸ばすことによりロングテールの売上がショートヘッドの売上を逆転することが可能になってきました。

　僕たちが取り扱う野菜や果物も主要１５品目で全体の売上の８０％を占めるといわれています。しかし、一年間を通して僕たちの会社で取り扱う品目数は野菜で３００種を超え、果物でも１００種類近くになります。僕たちの業界にもロングテール品目は存在しますが、青果物には鮮度維持という問題や、商品価格に比べて物流コストがかかってしまうという問題があり、ロングテール品目群を効率的に量販するには多くの課題を抱えています。こういった問題をこの授業の最終レポートの課題として取り組んでいこうと考えてます。

eビジネス事例研究

　賛否の分かれてしまうこの授業ですが、昨日第2回目の授業がありました。昨日は2人のゲストスピーカーをお招きして、eビジネスの基礎講座といった内容のお話をして頂きました。先週の授業のお話でのWeb2.0のお話も含めて門外漢の僕にはとても役に立つお話でした。

　また、この授業履修人数が40人を超えていてグループ分けをした上でグループ討議といった進め方をしているんですが、こう人数が多いとディスカッションも盛り上がらず、大部屋での一方通行的な授業になってしまいそうです。まあ、人数が多いのは文句言っても仕方ないことなんだけど．．．

　この授業はここ半年ほど受け続けてきた自虐的な授業とはガラッと雰囲気が違い実に心穏やかな気分で受講してます。まあ、それなりに楽しんで受講してますよ。この授業はこんな感じなんですね．．．

課題研究

　今日からM2が始まりました。僕の通う学校は論文提出が卒業のための必須条件なんです。その論文を作成する授業がこの課題研究です。基本的に論文作成はテーマ決定→データ収集→作成という流れがありますが個人個人で進むペースも違うし、テーマも異なるため、各自での取組というのが基本スタイルです。そのため今日のガイダンス以降は、基本的には授業というスタイルはとらず進捗状況に応じて個別に先生から指導を仰ぐというスタイルになります。

　今日はファイナンスの指導をしていただく、O田専任講師の研究室で今後の進め方やスケジュールを聞きました。7月29日に論文の発表会がありそれまでに作り上げていきます。その発表会は先生方や学生の前で一人約30分程度のプレゼンがあり、もし内容的にまずいとダメ出しをくらうそうです。ダメ出しをくらったら8月4日までに修正して提出という流れになるようです。これからの4ヶ月はまさに山場になりそうです。

　今日の上ヶ原の桜は満開でした．．．

ＫＧ−ＩＢＡ お花見

　同級生の皆さんとお花見に行ってきました。とは言うものの空模様は雨。しかも風も強く桜の下でのお花見は断念して、ゼネコンオヤジ殿のお宅にお邪魔して、屋内でのお花見となりました。

　当日は必修科目として珍味を持参とのこと、そして選択科目として各自お酒を持ち寄ることになりました。ゼネコンオヤジ殿の奥様の心温まる美味しい手料理、そしてグルメも唸る炭火焼の秋刀魚、鯛の湯引きなど学業同様ハイレベルな肴が並びました。炭火名人の鮮やかな技も必見です。

　お酒もすすみ共に学ぶ「関学ＩＢＡを立て直す」にはどうすればいいのか、そんな熱いディスカッションも盛り上がり時間が経過するのも忘れました。また、ご意見番幹部会やりたいですね。今週末からはいよいよＭ２の始まりです。気合い入れて行きましょう！

　　

ビジネススクールＭ１打ち上げ

　３月２５日の土曜日にいま通っているビジネススクールのＭ１の打ち上げがありました。その模様はオヤジカンパニー殿のブログでもご覧頂けます。

　２０年ぶり以上に学生をすることになって一年を経過しました。家族や会社の協力を得ながら、机を並べる同級生の皆さんから力強いエネルギーを頂きながら、一年間のお勉強生活を送ることができたことは僕自身にとっても得がたい物でした。

　同級生それぞれの置かれたポジションの中で自分を追い込み、同じ類の苦労を重ねてきた同級生とこうして過ごせることに喜びを感じます。お勉強の出来は良くありませんが、いつもの座り位置確保で、Ｍ２も必死に食らいついていこうと思ってます。

課題研究基礎 −西宮・上ヶ原キャンパス編−

　先週の土曜日の課題研究基礎の授業は普段の梅田キャンパスから飛び出して、大学のメインキャンパスでもある西宮・上ヶ原キャンパスで行いました。上ヶ原キャンパスにある図書館で論文作成のためのデータ収集の手法を学んできました。

　その日はちょうど大学の卒業式の当日だったため、上の写真のような実に華やかな光景を見ることができました。自分の時のことは２０年以上も昔のために記憶も薄れてましたが、当時よりも心なしか華やかさが増したんじゃないかなって感じました。

　同じ授業を受講してる人たちと一緒に学食で昼食をとるのに、少し早く到着したんですが、卒業する学生さんたちが記念写真を撮るのに、シャッターを押してくださいって３回も声をかけられてしまいました。少なくともカメラを持ち逃げしそうもないように見ていただけたことを嬉しく思いましたね。

課題研究基礎 −ファイナンス虎の穴−

　昨日から集中講義の課題研究基礎が始まりました。課題研究基礎とは一年後の卒業に向けて論文を書くための基礎を養うための授業です。いま通う経営戦略研究科ビジネススクールのプログラムには５つのコースがあります。その５つとは．．．
・経営プログラム
・マーケティングプログラム
・ファイナンスプログラム
・テクノロジー・マネジメントプログラム
・アントレプレナーシップ・プログラム
があります。自分の研究しようとするプログラムごとに履修プランを立てて、最終的な研究の集大成に論文があるということになります。

　KG-IBAのプログラムでは経営、マーケティングが人気を２分して、僕が進もうとしているファイナンスはイマイチ人気薄です。日本の他の学校でも同じような傾向があるようですが、海外ではファイナンスは高い人気を誇っています。ファイナンスという学問ジャンルがまだ歴史が浅く、先行研究も海外が中心で、日本ではまだまだ後れをとっているということも現実です。

　で、話を授業のことに戻すと論文を自分で書き上げていくためのトレーニングが目的です。ファイナンスの論文は実証研究が中心となります。理論研究は凡人にはとても不可能で、またケーススタディはファイナンスの世界ではあまり一般的ではなく、サーべイ論文は僕たちの入門者には不向きとのことでした。

　その実証研究を進めていくための論文の展開を各自の研究テーマごとに論文を読んで、その展開をステップごとに落とし込んでいきプレゼンテーションをするというのが今回の授業で行う内容です。ファイナンスの先行研究の論文は前述したとおり海外中心で、英語文献を読みまくらなければいけません。その上そこには常に不思議な数式がついて回って来るという厄介きわまりない代物です。

　不人気分野のファイナンスはどの授業も受講者が少なく、同級生との人付き合いも疎遠になりがちです。昨日の授業も６人の出席で他の課題研究基礎と比べると小規模です。やってることも自虐的とも言える内容で昔のアニメのタイガーマスクの虎の穴を思い出しました。タイガーマスクの「虎の穴」本部はアルプス山中にあるんですが、ファイナンス虎の穴は大阪・梅田にあります。

会計ビッグバンを語る夕べ

　僕の通う大学院で会計学を担当されているPh.Dこじこじ先生、大学の商学部で教鞭を執る経営情報システムが専門分野のK原先生、K州産大よりK村先生の３人に、KG-IBAの同級生７人を加え大いに語るというふれこみの勉強会（？）がありました。充実の講師陣はゼネコンオヤジｊｒ殿の人脈です。ご尽力に感謝です。場所は神戸・長田にある「川島しょう店」で、当日のメニューはこんな感じです．．．

　参加同級生は、たのめーるでもご存じO塚商会のファイナンスオヤジ殿、アステラスオヤジ殿、労務管理オヤジ殿、ゼネコンオヤジｊｒ殿、CAT姫、そして授業終了後に駆けつけてくださったH庫大学にご勤務のSHIRUBY姫もご参加いただきました。

　上の写真の左隅に優しく微笑むのが「川島しょう店」のマスターです。ちなみにマスターはKGのOBです。このお店は料理の充実度は参加メンバーからも最大の賛辞をいただいておりますが、お酒の充実度も超弩級です。ワインのチョイスはこじこじ先生にお願いしました。

　最終的にビールや焼酎以外にワイン、シャンパンを１１本も空けてしまい、最後の方はビッグバンを語る口調ももつれ気味になってました。短い時間でしたが、勉強の話、仕事の話と実にディープな時間を過ごすことができました。遠方よりご参加の方も有り難うございました。深謝、深謝です。

コーポレート・ファイナンス研究会

　今日は月に一度のコーポレート・ファイナンス研究会がありました。僕の通ってる学校の既にMBAを取得された先輩方が僕たち現役学生を含めて一緒に様々な勉強会をしていこうと結成されたKG-MBAマネジメント研究会が主催でこのコーポレート・ファイナンス研究会が月に一度行われています。今月で既に4回目を迎えました。

　今日はブラックショールズモデルを使ったリアルオプションについて勉強しました。企業などのプロジェクト評価には．．．
・Payback period（回収期間）
・IRR（内部収益率）
・EVA（経済付加価値）
・NPV（正味現在価値）
・DCF（割引キャッシュフロー）
・リアル・オプション
などがあげられます。

　それぞれの手法には特徴があり、その簡便さや、どの程度までのリスクプレミアムを加味できるのか、評価するプロジェクトの性格などによって用いられる手法もまちまちです。最近の傾向では安定したキャッシュフローが期待されるときはDCF法、医薬品のR&Dなどに代表されるような期待キャッシュフローが不安定なケースではリアル・オプションを用いることが多くなってきています。

　そのオプションのプライシングには1期間、多期間には二項モデル、期間無期限にはブラックショールズモデルが用いられます。ブラックショールズモデルとはフィッシャー・ブラック（Fischer Black）と マイロン・ショールズ（Myron Scholes）が共同で発表した理論です。複雑な計算はエクセルにお任せって事にしておきますが、ノーベル賞を受賞した画期的なモデルです。

　企業の様々なプロジェクトの評価から企業価値の算出や様々なことに応用でき数値的な判断を行う上で強力な武器となってくれます。強力な武器はいいんですが、ハクション大魔王並みに数字に苦手な僕は基本的な部分を克服していくことが先決でしょう。