長雨が続きます。梅雨が明けるにはもうしばらくかかるらしいですね。8月ももう少しという時期にこれだけのまとまった雨が降るのは全く思いもよらないことです。こうしたイレギュラーな天候がやってこようとも、生産される方々は真正面から受け止めるしかできません。通常のビジネスの考え方からすれば、トラブルに対処するために、事前にどういったトラブルが起きるかということを統計的に分析し、何らかの施策を考えるということが、天候条件が相手の生産という部分ではその考え方はそのまま当てはまりません。
青果物の場合、雨が降っている今の時期も勿論出荷に際しての諸問題はありますが、同時に今の時期から育てていきその収穫の時期を迎えるときに収穫量が減少してしまうという問題が起こります。大雨が降っているときに苗を植える作業は困難、もしくは植え付けても雨ですぐに流されます。例を挙げると、レタスで約90日先に出荷量が減少するということが起こる可能性があります。
また果物なんかの場合でも、実を結び実がどんどん太っていく時期に雨が多いと土中から必要以上の水分を吸い上げてしまい、水っぽい果実になってしまうという可能性が出てきます。もちろん旨味を形成するための要素は他にもありますけどね。普段当たり前のように口にする青果物は生産者の皆さんが様々な自然現象と向き合いながら生産されます。生産者の皆さん方の日々のご努力に敬服します。