山椒の実は5月の下旬くらいから6月くらいになると出回ります。この若芽はご存じ「木の芽」です。山椒の木の葉、実からも素晴らしい香りを感じることができます。鰻を食べに行くと欠かせない山椒の粉は乾燥粉末にしたもので、スパイス専門の会社の知人から聞いたところによると、香りを楽しむためには山椒の粉は開封後1ヶ月以内に使い切るのが原則だって言ってました。
実山椒の佃煮を作るのは手間がかかりますが、温かいご飯との相性もバツグンで、お酒の肴にもバッチリです。下ゆでをしっかりめにすると辛味はおさえられます。この辺の加減はお好みでやってみて下さい。作ってしまうとある程度は保存できます。チリメン山椒にしてもいいですね。
山椒の木は堅いのが特徴です。その堅さ故、すりこぎ棒に使われます。擦っているときに山椒の木から微量の解毒成分が混ざります。先人の知恵には感心させられますね。