今日の記事はご存じない方にはほとんどわからないであろうと思われます。その点どうかご容赦下さい。
先日、課題研究で上ヶ原キャンパスに行ったとき車を止める場所がなくて、キャンパスからちょっと離れた所に止めて歩いて研究室に向かうときに、22年ぶりにその店の前を通りかかりました。僕の母校の関西学院の近くにあるお店なんですが、学生の頃、クラブ活動の部室からグラウンドに向かう途中にあるお店で、関西学院の高等部のプールの横にある門を出たすぐ右側にあるお店です。通称ボッタクとみんなから親しまれていたお店で、別にぼったくられるとかという物騒なお店ではありません。その由来はよくわかりませんけど...
思い出深いのは、メチャクチャしんどい夏の練習を終えて喉がカラカラの時にお店の前を通り過ぎようとしたときに、おばちゃんが「お兄ちゃん、麦茶冷えてるよ! 飲んでいき!」と声をかけてくれました。当時は今のようにお茶を商品として売るという事がまだ定着していなかった頃で、この数年後くらいにようやく烏龍茶が商品化されました。
とにかく死ぬほど喉が渇いていたので、喜んで飲んでいくことにしました。瓶ビールの大瓶に冷やされた麦茶を一気に飲み干して、「ありがとう!」って店を出ようとしたときに、おばちゃんが「はい、30円ね!」って満面の笑みを見せてくれました。当時はお茶が商品化されていない時代でもあり、なかなかインパクトの強い出来事でした。
綱渡り感覚で食べる調理パン、とても恐ろしくて大学4年間で一度も行くことのなかった「お好み焼 先輩」などいろんな事を思い出しました。でもそんないろんな事を全て水に流してしまえるような親しみあるお店でした。そのお店がいまだに盛業で頑張ってらっしゃるのを確認できてちょっと嬉しい気持になりました。