わらびはわらび科わらび属で植物界の中のシダ植物に分類されます。ぜんまいなどと同じ仲間になりますね。わらびはアクが強いので、灰や重曹で湯がいて充分にアク抜きしてから、料理に使います。わらびも春の山菜の代表的なものの一つで、葉が開く前の若い茎を食します。
わらびといえばヒンヤリ美味しいわらび餅を思い出します。わらびの地下茎からはデンプンが取れてそのデンプンをかつては主原料としていたことから、わらび餅といわれるようになりました。
このわらびのアクは思いのほか強烈なものなんですよ。アク抜きが不足するとチアミン(ビタミンB1)を分解するチアミナーゼがふくまれていて、人間や胃が1つのウマなどの動物に、死ぬこともある脚気(かっけ)をひきおこすらしいんです。でも熱湯であく抜きをしたわらびを、酒のつまみや副食の一品として食べている程度だったら、全く問題はありません。こんな美味しいもの食べられないって事になると大きな損失ですからね。