モロヘイヤが食用として国内で栽培されるようになってから10数年ほどで、野菜としての歴史は浅いんですが、かつては健康野菜ブームでブレイクしましたね。モロヘイヤはエジプトが原産で、アラビア語で「王様の野菜(ムルキーヤ)」とよばれていたのが語源となっています。独特の粘り気が特徴でその正体はオクラやナメコなどの粘り気と同じ「ムチン」です。食味自体にはそんなにクセはなくいろんな調理方法にマッチします。
以前、モロヘイヤの種子を食べた牛が中毒症状を起こし死んでしまい、その毒性が話題になったことがありました。モロヘイヤの種子には毒性があり、種子を食べないように気をつけなければいけません。ただ、私たちが食用にする葉の部分には毒性は全くないので変な誤解をして敬遠されたりすることがないように正しい知識を持たなければなりません。