レモンはミカン科に属する果実です。別名を枸櫞(くえん)とも言い、クエン酸の名前はこれに由来しています。脇役的な存在の果実ですが、その存在感はとても大きなものです。料理や菓子の原材料に使われることが多く、レモンの一絞りは料理の味を大いに引き立ててくれますね。塩ものの焼鳥が食べたくなりますね。
国内流通するレモンの多くはアメリカをはじめとする海外からの輸入品が大部分を占めます。レモンも基本的には空輸ではなく船便で日本に到着します。そのため、収穫から消費までには日数がかかってしまうため、収穫後に腐敗防止のための薬剤を使用しています。これがポストハーベスト農薬と呼ばれるものです。
ポストハーベスト農薬は日本での使用は認められていませんが、海外の農産物では使用されています。当然、厚生労働省は食品衛生法に基づいて残留農薬基準を設定しています。それをクリアしたもののみが国内では流通しています。
国内産のレモンもそんなに多くはありませんが作られています。僕の会社で扱っているのは広島県産のものです。温暖な気候、平地が少ないという土地的条件もミカンとともに広島で普及した要因でしょう。ポストハーベスト農薬に対する抵抗感もあって輸入品と比べると人気もあり価格も高めです。
数年前、いかなごの釘煮に「レモンの皮入り」というバリエーションがあるのを初めて知りました。明石の魚の棚で見つけて買ったのですが、レモンの苦みと風味が混ざってイイ感じ。こりゃいいわと思ったものの、頭をよぎったのはポストハーベスト農薬の件。
今さら気にしても手遅れかなとは思いつつ、アメリカさんの身勝手さ・いい加減さを思うと、ほんまにだいじょぶかいなと思わずにはいられません。
投稿情報: ish | 2006年3 月14日 (火) 23:52
ishさん コメント有り難うございます。
私の家内方の親戚が淡路で水産関連の加工会社をやっているのですが、そこでイカナゴのクギ煮の「紀州の梅肉入り」というのを作りました。絶妙な美味しさにしびれましたよ。
レモンの皮も柚と同じようにすり下ろしたり、漬け込んで食べると美味しいのですが、輸入のレモンでそんな挑戦的なことはなかなか勇気が湧きませんね...
投稿情報: VEGE-MASTER | 2006年3 月17日 (金) 17:22