先々週の札幌出張で北海道をベースに展開されている量販店の農産商品部を中心に行われている農産MD研究会に参加してきました。その北海道の量販店と、僕の会社でお世話になっているお取引先の量販店との提携関係があり参加させていただき機会を得ました。
この研究会は量販店の農産商品部とその取引先との取引形態を新しい視点で考えていこうというものです。各品目ごとの取引先より量販店の農産バイヤー及び売場担当者に対して各品目ごとの生産状況、卸売市場状況、消費状況、量販店における販売状況、チラシ特売効果、店舗別販売状況、店舗比較分析、それらから抽出される課題と対応策を提案します。これらのMD提案のためのPOSデータを量販店が各取引先に対して情報開示しています。取引業者主導で販売面での提案を行い専門性の高い情報を販売に携わる量販店のバイヤー、売場担当者に知ってもらうことにより一体感のある販売体制を作っていこうというものです。
POSデータを共有することにより仲卸業者がデータに裏付けされた販促提案を行うことができ、地域性、時期的(タイミング)を生かすことによりよりピンスポットでのセールス・プロモーションを行うことが可能になります。
課題としてはどのレベルまでのPOSデータを開示するのか?という部分やこうした取り組みのためには仕入の集中化を行う必要があると感じました。業界全体としてもこうした取り組みにはまだまだ不充分だと感じます。しかし従来型のビジネスからは確実に動きが出ているのは確かです。エンドユーザー視点に置き換えることが大切だと思います。
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