僕たちの仕事が青果物の卸売業なのは言うまでもありませんが、青果物を僕たちのお客様に納品する際には、様々な荷姿で納品します。全体のウエイトの中では青果物を原体のまま納品するのが大部分ですが、お客様の要望によって袋詰めを行ったり、結束を行ったり、包装形態を変更したり、いろんな種類の加工作業を行います。
加工作業を行うに当たっては、当然ことですが異物やゴミが混入してしまうリスクが発生します。こうした食品加工においての様々なリスクを回避するためにはHACCP(Hazard Analysis and Critical Control Point)という管理手法がとても役立ちます。このHACCPとは原料の入荷から製造・出荷までのすべての工程の中で、予め想定される危害が発生する点を想定して、事前にその危害を防止するための重要管理点をモニタリングすることで、問題のある製品が生まれることを防ぐという手法です。ちなみにこの手法はアメリカの宇宙開発における宇宙食の安全性を確保するために生まれた手法です。
僕たちのような青果物の加工という分野でもリスク管理という考え方はとても大切です。袋詰め作業においても髪の毛の混入を上の画像のような髪留めで防止することができます。僕たちの会社での加工作業でももう少しきっちりとHACCP方式に沿った管理手法を考えていかねばなりません。
前から聞きたかったのですが、飲食店ではスーパーの野菜は洗わない、洗わずに使っても、既に出荷時に洗ってあるから大丈夫と聞いたことがあります。まあ、ジャガイモや牛蒡は洗うでしょうし、ほうれん草は根っこに土がついている。葉物や実野菜は本当のところどうなんでしょう?
投稿情報: 揚巻 | 2007年4 月22日 (日) 10:14
揚巻さん
コメント有り難うございます。
基本的に慣行栽培の野菜は農薬を使います。使用基準を守られた上で栽培されるのが原則なので、基本的には人間の健康に直接的に外があるとは考えにくいと思います。
ただ、レタスやキャベツ、白菜でもそうですが、外葉は散布された農薬が残っている可能性は高いです。だから「洗わなくてもよい」という考えには個人的には賛成しかねますね。ここらあたりは考え方の問題もありますけどね。
投稿情報: VEGE-MASTER | 2007年4 月23日 (月) 17:46