蝉の鳴き声がようやくしっくりとくるようになりました。この時期、外を歩いていて暑さでヘロヘロになったときに冷房の効いた場所にはいるととっても快適ですね。といったところで、興味深い記事を見かけました。
OA機器から熱 室温36度記録も 環境省
暑すぎて仕事になりません−。地球温暖化防止対策の一環として、冷房設定を28度にしている環境省で、OA機器の出す熱などで室温36度を記録した部署もあり、職員から「オフィスの室温を28度以下としている労働安全衛生法に違反している。熱中症になりそうだ」と悲鳴が上がっている。
庁舎のエアコンは一括管理されており、二酸化炭素(CO2)など温室効果ガス削減のため午前9時半から午後7時の間だけ稼働。職員とパソコンやコピー機などがひしめくオフィスは室温30度を超える日が少なくない。
同省の組合が7月上旬に実施した緊急アンケートでは「対策の名の下に行われる何の効果もない精神主義的取り組みにNOを主張すべきだ」「冷房を制限しても扇風機をいっぱい置くなど、意味がない」「幹部の自己満足」などトップダウンで決まった方針に厳しい意見が並んだ。
同省が入る東京・霞が関の合同庁舎では、トイレの温熱便座のスイッチが今も入っており、職員の1人は「首尾一貫しない取り組みより、合理的対策を」と話している。
(産経新聞)
オフィス内の適温って個人差があるのでみんなが納得というところの設定は難しいですね。長時間オフィスにいるスタッフと出入りの多いスタッフとでは感じ方も違うと思います。電車でも通常の冷房と弱冷車があるように、オフィスも通常のエリアと弱冷エリアなんてあるといいんですがね。僕の会社のようなこぢんまりした会社でもサーバーのラック周辺はトロピカルな暑さを感じます。それがスケールの大きいものだとサウナ状態になるんでしょうね。
不必要なエネルギーの浪費を阻止しようとすることには僕も大賛成です。ただ、上記の新聞記事にあるようなことって、いろんなところでしでかしてるように思います。何でこうしたことをするのかという基本的な部分を欠落したまま導入、実施するとこんな事が起きるんですね。深刻な問題となっている地球温暖化という問題の精神の部分をよく理解して、実施していくことが必要だと思います。
でも、エアコンのスイッチを28℃設定にして、暑さをこらえながら、トイレの温熱便座のスイッチが入ってるって、こんな非効率どこかで聞いたことがあるなぁって考えてみると、僕自身のパーソナルファイナンスのお話でした。ある部分で節約して、その一方で無駄遣いをする、そして何だか懐が涼しい。気づかないってこわいですね。