昨日のKGIBAの人的資源開発の授業は、各々の受講生の勤務先におけるオフィスワーカーの生産性をいかにして向上させるかという事例発表でした。僕がいつも授業の時に座る定位置は、基本的に最前列の講師の真ん前なんですよ。その座り位置や、僕自身の発表が授業のシリーズ前半に終えていたこともあり、昨日の授業ではプレゼンテーションのタイムキーパーをさせていただきました。
発表時間は5分という事もあって非常にコンパクトなプレゼンにする必要があるのですが、皆さんが用意してこられたパワーポイントのボリュームからすると5分にまとめるのは至難の業です。プレゼンを想定通りの時間に納めるにはやはり事前の準備がそれなりに必要です。与えられた時間よりも用意した資料が多ければ、どの部分を削るか、必ず伝えなければいけないのはどの部分かという点を押さえなければいけません。またプレゼンの最中に画面を見ながら発表していないか。やはり、話すときには伝えたい相手の方を見ながら話すことが基本です。原稿も画面も見ずに、聴衆の席を歩き回るというプレゼンのスタイルは実にかっこいいって思います。
シリコンバレーやベンチャービジネスの世界なんかでは「エレベーターピッチ」の重要性がよくいわれます。KGIBAのY田教授の授業で聞いたお話なのですが、エレベーターピッチとは、起業家がエレベーターの中で過ごす30秒くらいの時間で自分のビジネスプランの構想を投資家に説明しなければいけない、という意味で使われるコンパクトな自己PRのことを指します。これには、30秒、60秒、90秒バージョンがあるみたいです。話をコンパクトに伝えることの難しさは僕自身も頻繁に直面します。自分自身の会社の組織プロフィールをコンパクトに伝えることはとても難しく感じます。長く話すこと以上にコンパクトに伝えることは奥が深いものですね。