昨日の人的資源開発の授業の前半でケースワーク分析を行いました。「ベテランと若手が学び合う風土に変えられるか」というテーマを取り上げたケースでアーマコート保険という損保会社が舞台となっています。創業者一族のCEO、C・J・アルバートのもとで、学生時代は花形アイスホッケープレーヤーであったベテランのトップセールスマンであるエド・マッグリンとアーマコート社のeコマース部門を任せるべく採用した若く優秀なロジャー・スターリングの2人が対立し、そして最終的には修復不可能になるまでのいきさつが書かれたケースです。
詳細な内容は割愛させていただきますが、こうした状況に至る過程においてCEOであるC・J・アルバートはケースの中で彼がとった行動にはどんな問題があるのか、そしてどのような考えのもとに、どのような判断をして、どのように改善に導くことができるのかを考えました。ケースの中でC・J・アルバートは2人が理解し合うことができるように話し合いを持つ場を設けたり、教育システムの整備を行いますが事態はますます悪化しました。
こうした中で経営者はいかにリーダーシップを発揮するか、また組織を一つにするために自らの考えを組織に徹底させるかという課題をクリアしていかなければいけません。また組織内に何らかの問題が発生してもコンフリクトが大きくなる前に事前にその芽をきちんと摘み取っておく必要があります。問題が大きくなってからではその解決のためには少なからず犠牲を払う事となってしまうからです。僕の会社の中だけではなく、どこの会社でも起こりうるようなケースですが取り組み方を間違えるととんでもない事態にもつながります。