昨日、テレビを見ていたらバラエティ番組のクイズコーナーで「隠し包丁」なに?って出題がされていました。その答は、今さらながらという感じですが...
「ダイコンなどを煮物にするときに、切断面に十字の浅い切り込みを入れる事がある。これを隠し包丁と呼ぶ。「隠し」なので裏面(片面)だけに包丁を入れる。隠し包丁を入れる事によって内側に味がしみやすくなるので、外側に余計な熱を加えすぎて煮くずれする事を防ぐ事ができる」 『ウィキペディア(Wikipedia)』より
まあ当たり前に料理をするときには行ってることなんですが、この単純な行為に料理人の食材や食べる人に対する想いというか、愛情が凝縮されているように感じます。料理として供されるときには、隠し包丁を入れた面は裏返しに伏せられていているところに美しさのようなものを感じます。
僕の仕事も食材を扱う仕事をしていますが、立場の違いこそあっても食材を愛するという点は同じです。どうしたら収穫されたときの状態に最も近い形でエンドユーザーの皆さんのもとにお届けできるかということに全精力を注いでいます。隠し包丁はそんな食材に対する想いとはどうあるべきなのかを思い起こさせてくれるいい機会になりましたね。