Fan Makes Fun！

　昨日はKG-IBAの学友である青春オヤジ殿からご紹介いただき、オリックス野球クラブ株式会社大阪営業グループ部長の三上尚弘氏の講演を聞きに行ってきました。「Fan Makes Fun！〜顧客ニーズを取り込んだボールパーク〜」というタイトルで球団のファン作りからそのファンのレベルをいかにしてコア化していくか、カジュアルなファンを濃いファンに、濃いファンをもっと濃いファンにするための球団としての取組をお聞きすることができました。

　三上氏をはじめ球団職員の方達は試合中に球場に足を運んだ来場者に地道にヒアリングを重ねてたり、時には顧客視線を体感するために自ら球場のチケットブースに並んでみたり、球場の食事を自ら購入し観客席で食べてみたりしながら、お客様視線のあるところや生の声を聞き集め分析したなかで様々な従来の球界のファンに対する常識から一歩踏み出したサービス展開を行われました。そのキーワードは平等と公平の概念です。

　今まで球界でのファンに対するサービスは「平等」が原則でしたが、「公平」という考えでファンに対するサービスを行いました。それぞれの対価に見合ったサービスは公平に行われるべきで平等である必要はありません。平等は時に不公平を生み出します。

　ファンの求めるものを突き詰めると「一体感」「帰属意識」「参画意識」に集約されそのキーワードを基軸にサービス展開を行って行かれている事例を聞く中で、球団に限らずあらゆる業態、また自社においても同じことは言えると感じましたね。