冬の寒い時期になると、この時期だけにしか食べられない寒じめの縮みほうれん草を見かけるようになります。冬場のほうれん草は甘みがあって美味しいというのは定説です。確かに夏のほうれん草と冬のほうれん草では品種的にも違いがあります。でも冬のほうれん草が甘みを持つのには、それなりのメカニズムがあります。
ほうれん草は厳しい寒さにあうと自ら生育を遅らせたり停止したりします。また霜や氷点下の寒さに耐えて凍りつくのを防ぐため、細胞中の水分量を低下させるといった自己防衛機能を持っています。細胞中の水分量が少なくなると糖分やミネラルが凝縮されて旨味が増してきます。このため冬のほうれん草は甘みがあって美味しいんです。
このメカニズムを利用したのが寒じめ縮みほうれん草です。「寒じめ」とはビニールハウス内で野菜が育った状態の時にビニールを外してしまい、意図的に寒気にさらす方法です。急な寒気に当たることで、ほうれん草は葉が葉脈にそって縮まり、また丸みをおびた厚みがある緑の濃い葉になります。この寒い時期だからこそ、縮みほうれん草の美味しさを楽しめます。一年を通していろんなものの「旬」にはこうした様々なメカニズムが存在しています。
はじめまして.
神戸の東部市場のお薦めのお店を教えて下さり,ありがとうございました.残念ながら,今回の神戸訪問では「ふさ鮨」に行けず終いでしたので,次の機会に是非食べてみたいと思います.今回は市場の関連棟にある双子らしきオバチャン二人で経営しているカレー屋さんで朝食を頂きました.
生花市場の取引を見学したのですが,初めて手ゼリに出会いました.首都圏の生花市場は電子ゼリが主流なので非常に新鮮な感じがしました.
投稿情報: 未完成人 | 2006年1 月16日 (月) 17:12
いつもながら、本当に勉強になります! ありがとうございます。
私も、ちぢみほうれん草について、書こう書こうと思っていました。つい、日伸ばしにしてて・・・。あかんなぁ。
近々、TBさせていただきます。どうぞよろしくお願いします。
投稿情報: stutiyi | 2006年1 月16日 (月) 21:31
未完成人さん コメント有り難うございます。
次回、神戸のご出張時にはぜひ「ふさ鮨」に行ってみて下さい。ビッグなネタでお値打ち感ありです。
生花のセリは電子セリが主流のようですね。野菜・果物は今でも手ゼリで取引されてるので、逆に僕は以前、電子セリを初めて見学したときにちょっとしたカルチャーショックを受けました。
stutiyiさん
用意されてた記事ネタを先取りしてしまいましたね。どうも申し訳ないです。僕は朝に市場内をうろついてて目についたものを記事にするので毎日がぶっつけ本番って感じです。
投稿情報: VEGE-MASTER | 2006年1 月17日 (火) 09:36