今週は北海道に出張していました。ドール様のご厚意で札幌から車で1時間少々の「I Love ファーム 日胆」を視察させていただきました。北海道の圃場は規模も大きなところが多く、ある程度のことは予想していましたが、日本とは思えない規模の大きさにはビックリしました。このブロッコリーの畑ですが、いくつもの畑が連なって、視覚的に大きな畑というものではなく、一枚ものの畑として広大なもので、いままで見たことがありません。海に近いロケーションということもあって、海風が適度に吹き付けることによってブロッコリーの育成には適切な環境が作られています。こちらの圃場ではブロッコリーの他に、芽キャベツ、とうもろこしなども栽培されています。
当然のことながら実測をベースに栽培状況の管理がきめ細かく行われています。集中的かつ効率的に収穫を行うためにオリジナルで様々な機械類を製作し、いろんなアイディアがあふれているのを感じます。「カイゼン」の意識の高さがビシビシと現場に現れていますね。
北海道も今年は例年になく曇天が多いようで、生育管理も難しいようです。こうして順調に育ったブロッコリーは効率的に収穫されていきます。収穫後は撰果場に持ち込まれます。ここからが更に驚きの連続でした。撰果、出荷のための調整作業、箱詰め、氷詰めと作業は進んでいきますが、それぞれのプロセスでなされている工夫の数々にうならされます。今の状態を作り上げるまでに多くの試行錯誤をされたのを感じます。高価な機会を単に取り入れるのではなく、アイディア、知恵を駆使されているのがよく分かります。こんなのを拝見すると、現場のすごさ、迫力のようなものを感じさせてくれます。
農業は労働集約的な面が多いですが、大切なのはその集約を効率的に行うか、この効率性を高められるとコストオペレーションにおいて優位に立つことが出来るんですね。ただ単に低価格に走るという風潮があるんですが、価値のある生産物を生み出すために取り組んでいるのを目の当たりにすると、農産物の価値を説明するという僕たちの最も重要なミッションを改めて認識します。
芽キャベツの圃場の様子です。そろそろ結球が始まろうとしています。規模の確保、効率的な生産、マーケティング概念の導入、新たなるマーケット創出のための積極的な仕掛け、国内の野菜マーケットにこれからどんなことが起こっていくのか楽しみですね。