僕の会社は神戸の中央卸売市場の中に本社及び事業所があります。そんな事もあって、僕の会社の一年間の休日カレンダーも市場休日のカレンダーに準ずるといったことになっています。先日購読している農経新聞に興味深い記事がありました。
『人材確保へ休市増を〜東京都中央卸売市場 』
東京都中央卸売市場では、来年の臨時休開市日程を9月7日に決定する予定だが、関係者の意見を総合すると、青果卸が要望してきた「毎週水曜を臨時休市とし、そのかわり祝日は開市」という案が実現する可能性は低くなってきた。基本的には、これまで通りの第2・第4水曜を基準とするものとみられる。ただ、「市場勤務者の労働環境をどう改善するのか」という課題は残ったまま。一方でスーパーや業務筋の年中無休はさらに拡大するばかり。この「休市と人材確保」は、地域や業態などにより考え方に差の大きい問題だが、新卒が再び売り手市場に転換する中、仲卸でも、「目先の顧客対応ではなく、長期的な市場機能の向上を考えれば、人材確保のためにも休市は増やすべき」と、卸の提案を歓迎する若手経営者もいる。
ここ数年、僕の会社でも新卒で入社していただく社員が増える傾向がある中、こうした問題は避けて通れないところがあります。僕たちの仕事の中で本来、ラインでの業務対応をなさなければ対応できない業務にまでもスタッフ的な配置しかできず、結果的に組織の特性を全く生かせていないこととなって、その結果、市場休場日以外の休みが取れない、連休が取れないといった状態を生み出しています。
この業界はこんな風にやってきたから仕方がない、人の2倍働いて飯が食えるんだといった考え方が蔓延するこの業界ですが、継続可能な形への業務改善を考えていかなければ、どうしようもないところにまで来てしまっているということに早く気づかねば気がついたときは既に完璧に手遅れ、といった事になってしまいますね。
なかなか興味深いブログでした。
私も、青果を中心とした会社で働いています。経営者という立場ではないのですが、会社で働くみんなにもっと休みをあげられたら、精神的に余裕もできるのではないかな・・・といろいろと試行錯誤する日々。
根本には自分にもそういう余裕をと思うからなのでしょうけど。。
相場で動くものの面白さ、生き物を扱う大切さを考えれば、やはり休市が増えるとどうなのだろうか・・とも思いますが・・難しいですね〜。
ちょっと、同じことを感じてらっしゃる方を発見して、うれしく思いコメント送ってみました。
人生を楽しむため、お互いがんばりましょう^^
投稿情報: ellina | 2006年8 月25日 (金) 18:59
ellinaさん
コメント有り難うございます。
何よりも心苦しいのは、この業界に身を置く者はこれ位のことは当然だという風潮があることなんですよ。この業界に大手企業と同じような水準の労働環境を実現することが難しいのは、その生産性の低さが大きな要因だと感じます。
生産性、収益力を高めるべく高度な提案型営業を実現するには私たち自身の資質向上は必須条件だと思います。ただ単に労働環境を整備するだけでは資質向上につながるとは思えませんが、このまま今まで通りのことを続けていて、問題が自然解決してくれることも全く期待できません。
やはり、この業界の置かれている現実を直視する必要があると感じますし、必要以上に危機感をつのらせることもどうしたものかと思いますが、健全なる危機感は常に持ち続ける必要があると思います。コメントを頂き僕自身もとても勇気づけられる思いです。
投稿情報: VEGE-MASTER | 2006年8 月26日 (土) 10:05
健全なる危機感・・・、絶対必要ですね。
投稿情報: nisshan | 2006年8 月26日 (土) 15:06
市場関係者とお話するときは、自分が社労士であるということは忘れてしまいます。。。それではいけないのですが・・・・。。。
人材確保・・・も重要なことですが、「これくらいは当然という風潮」を何とかしないと確保してからが定着させるまでがどんどん難しくなってくるかと思います。
労働問題はこれまで集団紛争が主でしたが、雇用形態の多様化してきて個別紛争が増えてきています。労働契約法も形が見えてきています。
現状を考えると難しいでしょうが、おっしゃるように危機感を持っていることは最低限必要なのかと。。
しかし、皆さんよく働かれる。。。。法的にどうなのか・・・。。。^^
投稿情報: しょうし | 2006年8 月28日 (月) 09:34
nisshan殿
常に心にエクセレントな組織作りをイメージすることが大切ですね。そのためには自分自身はもちろんのこと、「健全な危機感」を共有する必要があるんですね。この気持を持ち続けなければ企業の永続性も担保されませんよね。これからも頑張り続けましょうね。
投稿情報: VEGE-MASTER | 2006年8 月28日 (月) 15:37
しょうしさん
コメント有り難うございます。
本当に僕の仕事をしている市場の他の業者さんでも、まるで我慢大会のように長時間、エンドレスで仕事をされているのを見かけます。どのような手法で、そのモチベーションの維持をされているかは、それぞれの経営スタイルによって異なるとは思いますが、そもそも個々の取り組んでいる業務の生産性と収益性のバランスはどんな風に取れているのかと感じます。企業は適正な付加価値を生みだし、その付加価値を適正な価格で購入していただくという基本的な部分を追求していく必要があるんですね。
投稿情報: VEGE-MASTER | 2006年8 月28日 (月) 15:45