大根=青首大根と言っても過言でないくらい、青首大根が現在栽培されている大根の9割以上を占めています。
品目の特徴は...
・栽培課程で病気にかかりにくい
・全体的に均一な太さになりやすい
・辛味が少ない
・煮くずれしにくい
・大根の上部が地上に出るという特性のために引き抜きやすい
といったすぐれものの大根です。
すぐれものというのは、生産面、流通面で手間がかからず扱いやすく、消費者からも無難な大根だから使いやすい、などの点から見た「すぐれもの」なんですね。この青首大根の爆発的普及で従来から国内で栽培されていた多くの種類の大根はほとんど生産されなくなってしまいました。
伝統野菜が淘汰されるという典型的な例ですが、需要あるものが適者生存し、そうでないものが淘汰されるということは理解できるし仕方ないことなんですが、幾ばくかのさみしさを感じます。子どもの頃に食べた発狂するくらいに辛い大根おろし(子どもの頃の味覚にはそう感じました)はきっと青首大根ではなかったんだろうなぁって思います。こんな流れに歯止めをかけるのも僕たちの役目の一つだと感じています。
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