日本のシトラスの代表格といえば、スダチとカボス。どっちがいいなんて事は永遠の課題のようなもんですが、関西では圧倒的にスダチが使われることの方が多いですね。おそらく、名産地の徳島県からすぐ近くという地理的条件も大いに影響していると思います。
よくイメージされる使い方は、焼き魚なんかに添えられてギュッと絞って、風味、香りを引き立てるのに使われたり、焼き松茸、土瓶蒸しなんかの引き立て役、揚げたての天ぷらなんかに絞っても美味しいですね。でももったいないのが、果皮なんですよ。
果皮には果汁よりはるかに優れた栄養価があって、果汁だけ絞って果皮を捨ててしまっては、せっかくの栄養素が台無しです。カロチン、ビタミンC、カルシウム、カリウムなど果皮だけで比較したら、全部レモンの果皮よりも多く含まれているんですよ。だから、皮もよく洗って皮ごとすりおろしてって使い方が効果的かもしれません。
また、すだちはアルカリ性食品でクエン酸を多く含み、体内の新陳代謝をさかんにして、血液を新しくする力があります。そのために疲労回復に効果があります。
ハウス栽培や貯蔵などによって年中出回ってるんですが、植物学的に考えても露地で生産される物が出回ってくる、これからの時期は旬の時期です。ちょっとした風味のアクセントを楽しみたいものです。ちなみに焼酎にすだちを絞っても美味しいですよ。
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