僕の通う関学ビジネススクールの科目履修は、コア科目→ベーシック科目→主専攻プログラムとアドバンスト科目という流れで各自の研究プログラムへと進んでいきます。入学して全体の4分の1が経過して、もうそろそろ主専攻プログラムを決めなければ、履修科目に無駄が出てくる時期になってきました。
入学試験を受けるときに研究計画書のようなものを提出して、自分は入学後にこの専攻プログラムの中でこんな研究をするんだっていう内容のことをあらかじめ自己申告するようになっています。ところが入学後いろんなジャンルの授業を受けているうちに、興味の方向が入学前とは違う方向に向いてしまう...って事があるんですね。僕の場合が全くそうでした。
入学前は小さい会社だけど経営の立場にあるので、やっぱり経営プログラムでしょって思い込んでました。でも、入学後にファイナンスというものに出会ってしまい、当初の思いはどこかに行ってしまいました。僕が大学の頃(もう20年以上になるなぁ...)にはファイナンスという学問はまだ体系づけられてませんでした。ファイナンスが学問として形をなしてきたのはここ10数年のことで、その理論がアカウンティングの世界に影響を及ぼしたりするようになってきました。
企業の意志決定を数値的に裏付けたり、企業価値算定の基礎的部分をなす考え方で、その面白さに見事はまってしまいました。でもファイナンスの事を勉強し続けて、これからの研究の集大成である論文を果たして書くことができるか、という不安が頭から離れず、先日ファイナンスの担当教授のK教授に相談しに行きました。
そこで得られた答は、この学校の基本スタンスは研究者養成ではなく実学における専門性をどう高めるかがテーマなので、論文も日々の企業活動におけるファイナンスにまつわることを掘り下げ、研究していけばいいとの答を得て決心ができました。自分の進む方向がはっきりして気持ち的にもスッキリしました。
難しい数式が登場してきたり、僕にとっての苦手分野への挑戦だけど、真っ向から取り組めばきっと道は開かれるって思います。
関西学院ビジネススクールの5つの主専攻プログラム
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経営プログラム
経営プログラムでは、現代企業のマネジメントに必要なスキルや知識を幅広く身につけることができます。また基礎から応用まで、個人のニーズに合わせたカリキュラムが組めるようにプログラムを設定しています。今日の複雑でダイナミックな経営環境のなかで、企業組織を戦略的にマネジメントするためには、分析的・論理的思考と、創造的な問題解決のための判断力・洞察力がともに必要とされます。そのような実践的な能力を養うために、確立された定評あるフレームワークや分析ツールを講義するとともに、最新のアカデミックな研究成果を取り入れ、ケースメソッド等を使って議論していきます。
マーケティングプログラム
マーケティングプログラムでは、マーケティングに関する基礎から応用までを幅広く学ぶことができます。マーケティングの実務に携わる方以外にもマーケティングに関する理論的、実務的側面を理解することができるカリキュラムが組まれています。マーケティングプログラムでは、顧客の視点に立ったマーケティング戦略の立案、実施プロセスの管理を修得することが求められます。そこでは、マーケティング・マインドを身につけることで流行に左右されない、マーケティング・マネジャーにとって必須の知識や技術の獲得とともにブランドエクイティやSCMといった最先端の知識の習得も可能です。
ファイナンスプログラム
ファイナンスプログラムでは、実務に役立つファイナンスという観点からプログラム編成を行っています。しっかりとした理論的基礎と同時に、その理論を現実の問題解決に応用できる能力の養成を目的としています。ファイナンスというと、難しい数式が羅列されているのをイメージする方が多いかもしれませんが、実務への応用にあたって重要なことは、個々の数式の厳密な意味よりファイナンスの考え方を会得することです。本コースでは様々なビジネスシーンで直面する諸問題を題材に、そのようなファイナンス的思考法をトレーニングします。投資・資金調達から最先端の金融技術まで幅広い領域の習得が可能です。
テクノロジーマネジメントプログラム
昨今、研究開発投資が営業利益に繋がりにくくなっています。時には巨大企業ですら破壊的なイノベーションによって滅ぼされ、消滅してしまいます。その背景には、科学的発見や新技術の登場、市場ニーズの急速な変化などの不確実性が高まるなかで、技術を戦略的に経営してイノベーションによって競争優位を築くことの困難さが指摘されています。本プログラムでは、初学者が技術経営について一から学ぶこと、研究開発の経験者が理論的な面を深めること、あるいは、マネジャーが技術が生み出すイノベーションによって競争優位の確立ついて理解を深めることも可能なように、基礎的な科目からより高度な科目まで多くの選択肢を用意しています。
アントレプレナーシッププログラム
新たにビジネスを創造し実践する能力・スキルを獲得することは、ビジネススクールで学ぶ終局の到達点といっても過言ではないでしょうか?このような能力・スキルは、独立ベンチャーを創業する人だけに限らず、現在では第二創業や企業内ベンチャー・新規プロジェクトの創成による企業イノベーションにも必要とされています。アントレプレナーシップは、このような現代的ニーズに応えるために伝統的な経営学の分野(企業戦略論、マーケティング論、財務論、組織論など)に加えて、知的財産権、eビジネス論、イノベーション論などの新分野を統合したプログラムであり、まさに新たなビジネスモデルの構築を目指すプログラムです。
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