去る11月の25日から26日に36会の福井出稽古が行われました。今回は福井県の美浜町にあるエンジェルファーム福井を視察させていただきました。エンジェルファームはいわゆる野菜工場で「てんしの光やさい」でおなじみのフェアリーエンジェルという会社が運営されています。今回の福井出稽古では25日にフェアリーエンジェルの江本社長より事業開発に至るコンセプトから野菜工場という切り口でプラントビジネスに挑戦していく取り組みなどをお話しいただきました。翌日の26日にエンジェルファーム福井を実際に見学させていただきました。上の写真は工場の内部です。播種から育苗、そして収穫に至るまで約30日程の間をこの工場で過ごします。
この工場内では温度や湿度はもちろんのこと、光合成に必要な二酸化炭素濃度も時間帯ごとに管理されているという徹底ぶりです。また空調は半導体工場並みに精度の高いミクロン単位のエアフィルターによって塵一つ侵入しない環境を作っています。培養液にも様々な工夫がなされて、安全度の高い食味の素晴らしい野菜が作られています。洗わずに食べられるというのが「てんしの光やさい」の売りの部分ですが、何故洗わずに食べることができるのかを理解できました。
今回は野菜工場というビジネスモデルの現状と将来を考える機会になりました。注目度の高さに目がいってしまう野菜工場というビジネスですが、現状はというと土耕で慣行栽培される一般的に流通する青果物との価格構造の違いなど困難な問題がたくさんあります。そんな難しいながらも社会的にも意義のある野菜工場というビジネスに果敢に取り組み江本社長のベンチャーマインドに触れることができたことがとても大きな収穫でした。
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